
私は、2025年2月下旬にはじめての妊娠がわかりましたが(当時30歳)、心拍確認をしてから3週間後に「稽留(けいりゅう)流産」という診断を受けました。※流産の種類については後述します。
命を授かったこの上ない喜び。日々の成長を愛おしく感じたあたたかい日々。そして、味わったことのない深い悲しみと、自分の体の中で一つの命が終わりを遂げたという怖さと不安。
この出来事からまだ間もないタイミング(約3ヶ月後)ですが、そんな今だからこそ、私がその時どう受け止め、前を向いて今を生きているか。もし誰かの役に立つのであれば、あなたの心を救うことがあるのであればと思い、気持ちの整理を含め、勇気を出してここに記したいと思います。
※気分を害されることがあれば、迷うことなくスキップしてくださいね。
前兆となった症状
この症状=流産と特定できるものはありません。なので、数ある一つのケースとして聞いていただければと思います。
私の場合は以下の自覚症状がありました。
- (初期の頃から)茶色のおりものが少量続く
- (流産1-2週間前)茶色が血混じりになっていく/量が増えてくる
- (流産2~3日前)生理痛のような子宮の痛みを感じるようになる
つわり症状は全くなかったので(眠気くらい)、つわりが消えた/弱まったなどの変化は感じることはありませんでした。
不安になるにつれ、XやThreads、Chat gptなどで検索しては不安に思う日々が続きました。
全体の妊娠初期の流産率は約15%と言われていますが、心拍確認後の流産は2~3%らしく、私は心拍を確認できていたので、よっぽどのことがない限り大丈夫だろうと信じて、2回目の心拍確認日(3週間後)まで何とか気持ちを保って過ごしていました。
この3週間がとてもとても長く感じました。
今思えば(タラレバですが)、気になったらすぐに病院に行くべきだったかなと思います。
流産とわかるまで
やっとのことで迎えた3週間後…ではなく、その前日のことでした。
腹痛がだんだんと増していくことに加え、大量の鮮血があり「これはあきらかにおかしい」と思い、夫に仕事を抜けてもらって(一人で行くのがとにかく怖かった)、予定よりも1日早く受診しました。
この時点で私の中で希望を見出すことができず、診察室に入る前から涙が止まりませんでした。
先生にエコーで赤ちゃんの様子を見てもらっていると、とても申し訳なさそうに「残念ですが、心拍が確認できません」と告げられました。
嘘であってほしいと心から願いました。なんで?私の何がいけなかったんだろう。悲しい。辛い。どうしたらいいの…といろんな感情でぐるぐるでした。
少し余談ですが、待合室で人目を憚らず隣で大泣きする夫を見たら、何だか逆に(?)涙が引けてきて、ちょっと冷静になって救われた自分もいました。夫と一緒に来れてよかった。
その後、先生から2つの選択肢を提示されました。
①自然排出…赤ちゃんが自然なタイミングで出てくることを待つ
②流産手術(MVA法)…赤ちゃんを人工的に取り出す手術
私は迷わず、②流産手術を選択しました。
なぜなら個人的に痛みにとても敏感で、いつ排出されるかわからない不確実な時間を過ごすことがとても怖かったから。できるだけ痛みの少ない方を迷わず選びました。
ただ手術はすぐにできるというわけではなく、その3日後に予約をしました。
思いがけない自然排出の体験
しかし、先生に診断されたその日の夜、激しい痛みと大量の出血が襲ってきました。
出産を経験したことはありませんが、おそらく陣痛に近かったのだと思います。1〜2分間隔で強い痛みがきて、その後落ち着く。またすぐに痛みがくる。その繰り返しでした。
いつまで続くかわからない不安と、さらに強くなる痛みで救急車を呼ぶか迷うレベルでした。(人によっては痛みがほとんどない場合もあるみたいです)
また、どんどんと血が出てくるので、40cmの夜用ナプキンを何度も付け替える必要がありました。
1時間ほど耐えていると痛みも少しずつ治ってきたその時、ヌルッと何かが出てきたような感覚を感じました。恐る恐る見てみると、、
臓器のような赤くて黒い塊。これが赤ちゃん…?確信が持てませんでしたが、袋に入れて冷蔵庫に保存し翌日病院に持っていきましたが、赤ちゃんではなく「子宮膜」だったそうです。
そして、改めて子宮内をエコーで診てもらうと、「赤ちゃんもういませんね…」
???
おそらく気づかない間にトイレに流してしまったのでしょう。驚きと、赤ちゃんへの申し訳なさ・罪悪感と、そして、どこか安心した自分がいました。
誤解を恐れず、正直に言葉にするとしたら、命を終えた赤ちゃんが自分の体の中にいることがとてもとても怖かったのです。なので、私は少しほっとしたのです。
「ごめんね」と「よかった」これが私の本音でした。
排出後の経過と次の妊活
その後2-3日は痛みと出血がありましたが、だんだんと減っていきました。2週間弱くらい経った頃、茶色いおりものすらも見られなくなり、先生からも子宮がきれいになったと言ってもらいました。
次の妊活のタイミングは、次の生理(排卵)を見送った後と言われました(私の先生の場合)。ですが、夫とも相談して、すぐに妊活はせず、2〜3ヶ月は夫と楽しくのんびり過ごそうと決めました。
たとえ体はリセットされても、心が追いつかないこともあると思います。流産は、それぐらい悲しくて惨い経験だと思います。
私自身、30代に突入して「妊娠と出産は早い方がいい」と周囲に言われることで焦る気持ちも少なからずありましたが、何より私自身の気持ちが大事だと思うようにしました。
流産との向き合い方
悲しみに暮れていた日々の中で、何だかスッと楽になれた考え方があるので、私の個人的な思想&都合のいい解釈かもしれませんが、一つの参考にしていただけたらと思います。
そもそも赤ちゃんを授かるとは、生物学的には受精卵が細胞分裂を繰り返して赤ちゃん身体が作られていくものですが、
私の思い描く世界では、目には見えないふわふわと浮遊するたくさんの魂?(命の素のようなもの)が、偶然の重なりでお腹(子宮)の中にプクッと入り込んで受精卵と一体化することなんじゃないかなぁと考えています。※急にスピリチュアルでごめんなさい(汗)
いい例えかわかりませんが、何だろう、着ぐるみに入るようなイメージ。
なので、話を戻すと、流産は、赤ちゃんの身体(着ぐるみ)は流れてしまったけど、魂はまだ近くにふわふわと見守って行くれていて、私のお腹の中に次の着ぐるみの準備できたら、またプクッと戻ってきてくれるんじゃないかと思っているんです。
なので、流産は命を亡くしたとは言い切れないのではないか。着ぐるみを手放しただけなのかもしれない。会えるタイミング(出産)が少し先延ばしになっただけで、お別れではないのかも、と。
そして、いつも私のそばでふわふわと浮遊して見守ってくれているのかもと思ったら、一人じゃないんだと思える気もしました。
人それぞれの考え方があると思いますが、私はこう考えるととても気持ちが楽になれたのです。
流産の種類
流産にもいくつか種類があるので代表的なものを紹介します。
◾️化学流産:妊娠検査薬で陽性反応が出ても、超音波で胎嚢が確認できない状態
◾️稽留流産:胎児が子宮内で死亡しているが、子宮内にとどまっている状態
◾️切迫流産:出血や軽い腹痛があるが、心拍が確認できており妊娠は継続している状態
さいごに
今この記事を読んでいる方は、既に流産を経験された方、流産を懸念している方、流産を経験したご家族や友人がいる方、妊活を考えている方、様々かと思います。
少しでもお役に立てれば嬉しく思います。
質問や感想などあればお気軽にコメントしてください☺️
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